新型コロナウイルスの現状

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皆様こんにちは。院長です。

ブログを週1回更新する!…って意気込んだものの、気づいたら11月になっていました。

 

ということで、久しぶりのブログのテーマはまたまた

新型コロナウイルス感染症

についてです。

 

1)新型コロナウイルスの流行状況

 

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さて、上記のグラフは新規感染者の推移です(Yahooより転載させて頂きました)

9月のシルバーウィークを境に、Gotoキャンペーンの後押しもあり、人の移動が急に増えましたが、やはり緩徐に新規感染者数は増加しています。

 

また、浜松市内でも徐々に街中に人が戻ってきていますが(個人的現地調査結果)、再びクラスターが発生してしまいました。

 

現状では、政策としてもGotoキャンペーン中止の気配はなく、新規感染者が更に増えていくことが懸念されます(政策には今回言及しませんが、思うところはあります…)

 

2)新型コロナウイルスの症状は?

浜松市のホームページから、200例目以後の45名の内訳は…

無症状者17名

有症状者28名(すべて軽症)

となっています。

細かいデータは載っていませんが、軽症者の症状は咽頭痛や鼻炎、咳、発熱などが多く、新型コロナウイルスと他のウイルス感染症との区別は困難と言わざるを得ません。

更に、感染リスクを伴う行動のない方の発症例は、現在30%以上と言われています。

実際診療していても、症状から新型コロナウイルスか他のウイルス感染症か区別する自信はありません…

 

3)今後みんなで心がけるべきこと

新型コロナウイルスは症状の出現する1~2日前からウイルスを排出します。

無症状期にもできるだけ感染を広げないようにするために必要なこと、それは以前のブログにも書きましたが、

「ユニバーサルマスキング」

です(全員がマスクを装着し生活すること)

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また、なかなか難しいですが、「ウイルス感染かな?」と思う症状=喉の痛み、発熱、非アレルギー性の鼻炎など=が出現したとき(この時期が一番ウイルスを拡散させる時期です)に自らを速やかに隔離することです。

 

特に、3密環境がどうしても避けれないコミュニティ(例えば学校、保育園/幼稚園、狭い場所での飲食業など)で生活されている方には特に重要な心掛けとなります。

 

また、自己隔離後に軽症であれば、治癒するまで自宅静養の方針でも問題ないと思いますが、他人に感染させやすいコミュニティで生活・仕事をされている方は積極的に新型コロナウイルス検査(PCR検査)を実施すべきと、個人的には考えています。

 

現在、医師の判断の元で新型コロナウイルスの検査(PCR検査、抗原検査)を実施する場合には検査費用は公費負担となります。また、以前は限られた医療機関でしか検査が困難でしたが、現在は一部のクリニックでも検査が実施できるようになっています(当院でも9月下旬から検査可能となりました)

 

なお、当院ではウイルス感染症の可能性のある方と、その他の患者さんを完全に動線分離して診察することが可能となっていますので、安心して受診してください。

 

 

4)インフルエンザウイルスのワクチンは必要?

今後寒くなるにつれて、ウイルス感染症は増加することが予測されます。

そこで我々ができる他のこと、それは

インフルエンザワクチンをみんなで接種することです。

インフルエンザワクチンは、個人個人での予防効果はさほど高くないのですが、集団接種することにより総感染者数は明らかに減少します。

我々が考える最悪の事態は、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症が同時に急増することです。

こうなると、小児や高齢者には脅威となります…また、医療機関も間違いなくパンクするでしょう…

普段インフルエンザワクチンを接種されない方でも特段の事情がない限りは、

皆を守るために、できるだけ接種するようお願いしたいです。

 

 

5)さいごに

普段から3密対策、接触飛沫感染対策をしていても、ウイルス感染は完全に防ぎきれるものではありません(もしウイルス感染を封じ込めるとしたら、5月の緊急事態宣言レベルの制限を延々と継続しなければなりません)

また、風邪かもしれないなぁ…って感じても速やかに自己隔離(通学や仕事を避ける)できる方は多くないと思います。

つまり、普通に生活している限り、新型コロナウイルス感染症は誰でもかかる可能性があります。

だから、決して感染者を差別しないでください。非難しないでください。

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もし不幸にして感染された方がいても、感染された方が悪いのではないのです。

悪いのは病原体です。

一番つらいのは感染された方々です。

その事を最後にお伝えし、今日は終わりたいと思います。